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2005年3月

2005.03.30

許文龍の声明の続き

 先日、許文龍が一つの中国を支持する声明を発表したことについて、エントリーを書いたが、
中国時報の報道によれば

 今回の声明は中国側が原稿を準備して、許にサインを強要したらしい。実際にこの声明の文法が大陸式の中国語で、 台湾人が用いる国語とは、微妙に異なっており、それゆえ強要されたという見方が正しいのかもしれない。

   許は陳水扁が相当就任後、総統府顧問に就任したが、それによって中国当局ににらまれ、 中国内でのビジネスに、圧力が掛けられ、数十億元の損害が生じたらしい。

その後、陳水扁の続投が決定された後、中国の圧力は更に高まり、奇美の工場には、常に数十名の税務調査官が進駐した。 中国では税申告漏れは刑罰として罰せられるため、会社の運営に大きな圧力となった。

更に数ヶ月前、モトローラが奇美通信の株を全て売り払うことを申し出た。モトローラの携帯に奇美が生産した部品を用いた場合、 中国当局はモトローラが中国内で組み立て販売することを許可しないと脅したためである。その後、許文龍は損失を抑えるため、 奇美通信の株を他の台湾企業に売り払い、自らの経営権を放棄せざる得なかった。

      こうした中国当局の圧力はモトローラだけでなく、 他の台湾系企業にも掛けられ、中国工場で奇美の部品を用いることを許可せず、それでも用いた場合、その中国工場はトラブルに巻き込まれた。

   こうした圧力が許文龍が、中国の要求に応えて、中国が準備した原稿にサインをした背景である。 しかし許文龍はこの文章が、台湾で326抗議デモを行う前日に、その抗議に冷や水を掛けるような形で公表されるとは、 思いにもよらなかったそうである。

 

2005.03.28

326デモを見学した感想

3月26日、台湾で反国家分裂法に反対する抗議デモが行われ、野次馬として、見学しに行った。
写真を撮ろうと思っていたのに、カメラを持っていくのを忘れた。 orz

 今回のデモは、数十万が参加し、 現職総統も自ら参加する台湾空前絶後の規模のデモであった。しかし先日より、韓国で行われる竹島関連デモなどに見られた、指切、 焼身自殺未遂など過激な活動は一切無く、至って平和に行われた。

 大陸系メディアは今回のデモを政治的パレードに過ぎないと非難しているが、事実、 この指摘はある意味正確で、

子供 ペットの犬、まで参加していて、抗議というより、大規模なお祭りといった方が適切かといえそう。実際、今回のデモによって、 中国が台湾に対する圧力を弱めることはありえず、中国に投資している台湾人ビジネスマンに対する圧力、また外交的な圧力などをより強めていくことだろうし、

 国際的には、せいぜい昨日の各地の新聞の国際欄に紹介されるものの、数週間後には、 ほとんどの人間が台湾がこのような活動を行ったこと自体忘れ去られてしまうだろう。国際的に大きな影響を与えることはありえない。

 ただし今回のデモには、台湾世論の六割程度が賛成し、ナショナリズムに訴えるという点では、 大成功していたと思える。

 台湾のナショナリズムの複雑な点は全国民が、共通、 共有できるアイデンティティが存在しないといえる。だが今回の一種のナショナリズム運動は異なる社会的背景や地位、 異なるエスニティ同士が九通の目的を持ち、こうしたデモに参加すること、またはテレビ中継、新聞報道などによって、共通の経験、 共通の意識を共有することは、今後の台湾のナショナリズムの形成に少なからずの影響を与えるのでは。

 それから今回の成功は、 下の禿のおっさんが3年後の総統選挙の民進党候補者になる可能性が一歩近づいた。

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 この禿のおっさんこと蘇貞昌は、 陳水扁が立法議員選挙での責任を取り、民進党主席を辞任した後、民進党の主席になった。今回の大規模なデモの開催は 蘇貞昌にとって、民進党主席に就任した後、最初の大きな仕事だった。
 蘇貞昌はわずか二週間で、大規模な民衆の動員、そして数十万のデモで混乱が起きないよう企画することに成功し、
民進党内の支持、対外的な名声も高まっている。 大紀元 自由時報

 禿のおっさんの演説は、漫才なみに面白く、 そういう意味では日本にはいないタイプの政治家だといえると思う。蘇貞昌は台北県長も務めたことがあり、任期中も高い支持、評価を得ている。伝統的に民進党は、南部の支持が高く、 北部での支持が低い。陳水扁が総統選挙に勝利したのも、陳は過去台北市長を務め、北部でも高い支持が得ていたことも一因である。
 その点でも禿のおっさんも北部で高い支持を受けているため、民進党の総統有力候補の一人であろう。

 

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JR東海会長が読売紙上で、中国脅威論を

JR東海会長が読売紙上で、中国脅威論を書いている。この記事に対する解説をここの記事、 あるいは 自由時報で書かれているが、

 JR東海は中国に新幹線を売る気が本当に全く無いみたいだ。 

 葛西・会長は、「中国の狙いがアメリカを排除した共同体構想に日本を引きずり込み、良好な日米関係に楔 (くさび)を打ち込むことにあることは、想像に難くない」などと主張。また。EUに参加する各国の政治体制、GDP (国内総生産)などと比較して、東アジア共同体は「幻想に過ぎない」などとした。

  さらに、「共産党の一党独裁体制は民主主義、自由主義、人権尊重の理念とは対極」と、中国の国内政治に関しても論評した。
中国情報局

 葛西強調,「中國熱心推動的是以『東亞』或是 『共同體』的名義企圖達到政治目的」,他指出,「如果日本參加一個將美國與台灣排除在外的東亞高峰會議,只有使日美關係發生裂痕而已」, 同時「也是讓APEC空洞化,最後讓台灣在國際舞台消失的重要一步」。 自由時報

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許文龍の発言が波紋を呼んでいる。

  許文龍は、台湾での有数の大企業である奇美グループの元会長で、 台湾独立支持派で、2000年の総統選挙の際でも、陳水扁を支持し、陳水扁の当選に少なからずの影響を与えた。

 小林よしのりの「台湾論」にも登場し、同書内で慰安婦問題で、日本を擁護する発言をしたため、台湾で非難を受けたことがある。

 台湾支持派で著名な許文龍が「退職感想」と題する文章を公開し、台湾内で波紋を呼んでいる。

 同文書で許文龍は一つの中国を認め、台湾独立を支持しないと明言したからである。元来、台湾支持派と見られていた許文龍の転向は、 大きな反響を呼んでいる。

 許文龍がこの文章を公表せざる得なくなった背景には、昨年、陳水扁が再選した後から、中国当局は許文龍が中国に投資している企業、 案件に妨害していたことにある。工場の原料の移入を差し止め、工場の運営に支障を来たし、更に銀行の投資を止められ、 工場の設立を困難にされた。こうした度重なる中国の圧力によって、許文龍は今回の文章の発表へとつながったみたいである。

 許文龍の友人である李登輝も今回の発表に関して、この文書を発表せざる得ない許文龍に同情する姿勢を見せている。

 副総統である呂秀蓮も同様に、今回の許文龍の発言は、中国共産党の圧力によるものだと発言している。

 一方、野党である国民党は今回の許の発言を歓迎している。

 今回のことは、中国に投資している台湾企業に対する見せしめというべきなのかもしれない。近年、 多くの台湾企業が台湾投資を行っているが、こうした大企業が今後、許文龍会長のように台湾独立支持の姿勢を見せた場合、 吊るし上げを食らうことを示している。

 あと、与党民進党寄りの自由時報では今回の許文龍に関する記事を全く書いていない。 こうした不利な記事を無視する編集姿勢を賛成できない。

 

2005.03.23

中国語入力方法を考える。

最近は、卒論を書くため、部屋にこもって執筆していることが多い。

台湾の大学院に在籍しているため、卒論も当然中国語で書かなければならない。大学院入学当初は、卒論を書く頃には中国語も上達し、 何とかなるだろうと思っていたが、実際に執筆する時になれば、やはり非常に苦労する。

 自分が中国語で論文を執筆する際、一番困っている問題はPCの中国語入力である。日本語入力の場合は、ローマ字入力でも、 一分間40文字ぐらいで打つことができるため、あまり不自由を感じることなく、文字入力することができる。

 繁体字の中国語を入力する際、台湾人が最も利用しているIMEが、マイクロソフトの新注音輸人法だろう。 このIMEは基本的に注音を利用して入力する。  注音とは台湾が独自に使っている発音記号であり、ㄅ=b, ㄆ=p, ㄇ=m, ㄈ=f などで、注音を組み合わせて入力する。この入力方法は強いて言えば、日本語の『ひらがな入力』に似ている。

 この方法のメリットは、台湾人は注音は学校で誰でも習うので、非常に覚えやすい点にある。だが自分にとって、大学から、 中国式のピンインを勉強しているため、注音発音にあまり慣れておらず、あまり使えない。それに注音入力するためには、 キーボードの注音配列を覚えなければならない。 だが私のノートパソコンは、日本で購入したもので、 キーボード上に注音配列の表記は当然ないため、注音入力法は使えない。

 新注音輸人法はピンイン入力にも対応しているため、以前はピンインを使って、レポートを書いていた。 ただしこのピンイン入力の欠点は、中国語は同音異義の字が非常に多いため、入力したい漢字がなかなか見つからず、いらいらすることが多い。 また例えばzhang、zhanなど、よく似た発音の漢字を非常に打ち間違いやすい、発音が分からない単語も入力できない(一応、 手書き検索もできるが、効率が非常に悪い)。ピンイン入力では、一分間で10文字から20文字ぐらいしか打てず、 自分の思考の速さで文字入力することができない。

 ただでさえ中国語で執筆する場合、自分の母語のように自由に使いこなすことができない上に、 すばやく思い通りに入力することができないため、執筆の効率が非常に悪い。最近はとりあえず、先に日本語で原稿を書き、その後、 中国語に翻訳し直すやり方で執筆してきた。しかしこれでは二倍の時間を要する。

 その他の主な入力方法には、 倉頡,大易入力などがあるが、これも、中国語の入力に対応したキーボードが必要で、 覚えるのがめんどくさい。

 博士課程の台湾人の友人に、中国語入力のことについて話していたら、彼は嘸蝦米輸入法を使うことを勧めてくれた。嘸蝦米輸入法は慣れれば一分間で50文字以上の入力が可能だそうである。 また基本的にアルファベットを利用して入力するため新たにキーボード配列を覚える必要は無い。しかし入力方法は、 リンク先のホームページを見れば分かるが、かなり複雑で、マスターするには、時間がかかる。嘸蝦米輸入法は漢字をパーツごとに分解し、 そのパーツにアルファベットを割り当てて入力するわけで、その主な入力方法は下記のとおりである。

(形):取字根的「形狀」

例如:命 = AOP、哈 = OAO

哥 = TOTO、阿 = BTO

州 = YYY

尋 = EIOA(「寸」字斜看, 就很像「A」)

(音):取字根的「發音」

例如:粉=米(M)、八(B)、 刀(D)=MBD

移=禾(H)、夕(C)、 夕(C)=HCC
票=西(C)、二(R)、小(S)=CRS
賈=西(C)、目(M)、八(B)=CMB

可能有人會問說:何時取音? 又何時取其形呢?會不會混淆呢?不會的!只要是唸得出聲音來的「字根」,大部份是取它的「音」。例如:

與注音「ㄅ」 有關的字根=B如半、不、比、八=B

與注音「ㄆ」 有關的字根=P如皮、平、卜、片、ㄆ=P

與注音「ㄇ」 有關的字根=M如米、目、毛、矛、門=M

與注音「ㄉ」 有關的字根=D如 大、刀、豆、歹、鬥、斗=D

與注音「ㄌ」 有關的字根=L如 立、來、耒=L

與注音「ㄦ」 有關的字根=R如 耳、儿、爾=R

與注音「ㄨ」 有關的字根=W如 文、午、巫、瓦=W

與注音「ㄩ」 有關的字根=U如 永、月、雨、于、予=U

http://www.liu.com.tw/brief.htm

 

はっきり言って、入力方法をマスターすることは非常に時間がかかる。 そのため一度は習うことに挫折したが、最近、卒論を執筆するに当たり、中国語入力があまりに遅く、我慢できないため、がんばって、 使いこなせるように練習することにした。嘸蝦米輸入法の練習には、解説本を買う以外に、 嘸蝦米を開発した行易有限公司のホームページ上で、 輕鬆學會嘸蝦米をダウンロードでき、(日本語のOSでこのソフトを使うのは、 マイクロソフトのAppLocaleの利用が必要。)上記のソフトを使えば、嘸蝦米輸入法の入力方法が大体分かる。 嘸蝦米輸入法の入力にはかなり慣れが必要で、何度も練習しないと、やり方が分かっても、思い通りに入力することは難しい。

このソフトで練習して、慣れれば、 1分間で25文字ぐらいで入力することができるようになる。 ただこの打ち方だけでは複雑な形をした漢字の入力は、どのアルファベットを打てばいいのか考えつつ、打たなければならず、 やはり面倒で、文字入力だけなら構わないが、文章の思考の妨げになる。

嘸蝦米のメリットは、よく使う単語の入力が省略できる点にある。 「習」は通常ならば「eepd」 と入力しなければならないが、「ed」のみで入力も可能である。こうしたショートカットも覚えることができれば、 入力が非常に効率的になる。 よく使う漢字は大体、正規なアルファベット以外の打ち方がある。「後」の入力ならば、通常ならば、 「miwp」になるが、「i」の一文字で入力可能。など柔軟なうち方ができ、同じ漢字でも、何種類の打ち方ができる。 こうしたショートカットの使い方は嘸蝦米快打で練習できる。嘸蝦米は、このショートカットも覚えなければ、 あまり使い物にならない。

新注音輸人法と比較すれば、嘸蝦米は覚えるのは大変だが、新注音と異なり、 漢字選択する手間がほとんど必要無く、覚えてしまえば、かなりスムーズに中国語を入力することが可能である。 中国語のタイピングコンテストでは、一分間200字以上の入力ができる人もいたそうであり、、私の知人は講義や、 会議での発言をパソコンで口述筆記できるほどである。

また、打ち方さえ覚えてしまえば、 発音が良く分からない、 またはあいまいな単語も入力可能な点であろう。ただしこの入力法の問題点は、漢字の形を、ちゃんと覚えていないと入力できない。 漢字の書き方を忘れがちな人にとっては、なかなかスムーズに入力できない。

2005.03.18

GoogleNews台湾版に中国時報、聯合報も参加

 以前のエントリーで、 台湾のGoogleNewsには台湾の三大新聞社、 中国時報、聯合報、自由時報が全て参加していないため、使えない。と不満を書いたが、今日見てみると、中国時報と、 聯合報の記事のリンクも載るようになっていた。

 自由時報のリンクは相変わらず無いが、それでも両紙が増えたおかげで使い勝手がだいぶ良くなった。前までは、ニュース検索しても、 大部分が香港、中国系の記事が占め、それはそれでいいのだが、政治的に偏りすぎる傾向があること、最大手の新聞社の記事が見えなかったので、 中国時報と、聯合報の参加でだいぶ便利になった。

 

2005.03.15

俄然やる気が出てきた(`・ω・´)

最近は卒論執筆(無論、中国語で執筆です)に頑張っているが、なかなかはかどらず、やっぱり自分って、才能無いようなと、 かなり憂鬱になっていたが、

 今日、以前私が提出したレポートを、某教授が面白いこと書いているから、学術雑誌に載せないかと推薦したらしく、 論文を雑誌に投稿してみないかと、博士課程の先輩からメールで連絡があった。

 中国語の論文を雑誌で発表できるかもしれないと聞いて、最近凹み気味だったが、頑張れば、 まだまだやれるかもしれないぞと俄然やる気が出てきた。そういうことで、今日はとっと寝て、明日から頑張って論文執筆しよう。

Norah Jonesのコンサートに行く

新莊市でNorah Jonesのコンサートが開かれたので、(聯合報)見に行った。

 Norah Jonesの歌声は個人的に非常に好きなので、大満足なのだが
ただ会場が総合体育館で、いすが窮屈で、微妙に冷えるし、あんまりいい環境ではなかった。Jazzは國家音樂廳などで開かれていたら、 もっと良かったと思う。その方が交通も便利だし。

 ただ今日のコンサートは欧米系の外人の割合が非常に高かったと思う。(自分も一応外国人だけど)

 私はNorah Jonesはデビューアルバム「come away with me」の方が好きなのだが、 やはり他の観客も同様で「fell like home」に収録されている「Sunrise」よりも「don't know why?」 「come away with me」などの方が歓声が多かった。

2005.03.14

反分裂法に対する陳水扁の反応

 中国が制定しようとしている反国家分裂法に対する台湾の反発が強まっている。

 陳水扁は、先日親民党党首と会談を開き、大幅な対中譲歩策を発表した。立法議員選挙で民進党ら与党連合が過半数を獲ることに失敗し、 議会運営に大幅な譲歩を余儀なくされたことが背景にある。陳水扁が総統就任以来、一貫して少数政権で主要な法案が通らず、 政治の停滞を招いていた。台湾国民はそうした政争に既にうんざりしており、世論は政争を一刻も早く終結を望んでいたため、 陳水扁政権は従来の政策だった「就任中の新憲法作成」などを妥協し、対中融和策を打ち出した。

 民進党が親民党と一定の協力関係を打ち出すことに成功すれば、議会で過半数を越すことができ、議会運営の大幅な

 その一方、国民党と合併する予定だった親民党も、国民党と一定の距離を保ち、キャスティングボードを握り、 その影響力を維持しようとしたため、陳水扁とのある程度の協力関係を選ぶことにした。

 だが陳水扁政権の妥協は李登輝など台湾独立支持派の反発を招き、辜寬敏、 黄昭堂など独立運動リーダーは総督府顧問の辞職を発表していた。

反分裂法はこうした台湾の政治的背景に制定され、無論台湾政治にも大きな影響を与えると思える。 陳水扁政権は反分裂法に対する反発を利用して、陳政権の対中宥和政策に早くも影響を与えそうだ。田中宇氏は自身のメールマガジンで、 陳水扁は親中派に取り込まれたと分析している。だが陳水扁の妥協は議会対策のため余儀なくされたものであり、親中派に変わったというのは、 言えない。

 このことは現在中国で制定されようとしている反分裂法に対する反応を見れば明らかである。民進党は反分裂法の制定にあわせ、 3月26日大規模なデモを行う予定である。

 そもそも326の抗議運動は民進党の現党首 蘇貞昌 主導に企画され、陳水扁自身は当初参加するか否かも未定で、 抗議活動に一定の距離を保っていた。だが台湾世論の反発を見たかどうか知らないが、いつの間にか陳水扁が主体の運動へと変わり、 動員目標も当初の50万人から、100万人へと増加し、現職総統も参加する国家を挙げての抗議活動へと変容した。 民進党や陳水扁らは、国民党、親民党などにも参加を呼び掛けているが、両党も参加するかどうかは未定である。また李登輝、 黄昭堂など、親民党との合作に反対している台湾独立派にも参加を呼びかけ、関係の修復を図っている。

 今回の反分裂法の制定は春節期での飛行機の直通、親民党との合作など、 陳政権が対中融和策を打ち出そうとしている最中に制定するわけだが、台湾の反発を招き、世論調査では80%以上が反国家分裂法に反対し、 単純に台湾の独立傾向を強めることが予想できる。更に言えば日本とアメリカの台湾介入を明言することを招き、 ヨーロッパ諸国が計画していた対中武器輸出規制緩和を延長させる( 日経新聞)のみで、中国とって短期的にはなんらメリットが無いところが非常に香ばしい。

 台湾に在住している人間から言えば、武力介入を明言する法律の制定は非常にうれしくない事には間違いない。

2005.03.13

反国家分裂法の草案(日本語訳)

中共大使館のHP上で、反国家分裂法の草案を載せている。しかし最も重要な部分が載っていない。 先日台湾で報道されていた載せた反分裂法の草案を一部翻訳がおかしい部分があるかもしれないが、適当に日本語訳してみた。



一、台湾独立派による国家分裂に反対、抑制し、平和的統一を促進し、 主権並び領土を維持し、基本的利益を維持するため、憲法に基づき、本法を制定する。

二、中国は一つであり、台湾は中国の一部分である。 中国の主権ならびに領土の分割は容認せず、国家主権ならびに領土の維持することは、 台湾同胞を含める中国人民の共同の義務であり、国家は台湾独立派の勢力が、いかなる名義、 いかなる方式による中国から台湾を分裂させる行為は容認しない。

三、台湾問題は中国内戦が残した問題であり、台湾問題を解決し、国家領土の統一の実現は、 中国内部の事務であり、いかなる外国勢力も干渉してはならない。

四、統一完成の大業は、台湾同胞を含む全ての中国人民の神聖な職務である。

五、一つの中国の原則を堅持することは国家の和平を実現させることであり、統一の実現は、台湾海峡両岸同胞の利益に符合し、 国家は最大の誠意を持ち、最大努力を尽くし、平和的統一を実現させ、国家の平和的統一後、台湾は大陸の制度と異なる制度、 高度な自治を実現することができる。

 当初、分裂法に対して、香港、マカオの住民が反発する様子を見せたためか、反国家分裂法は、 台湾に向けた、特に台湾独立運動に対抗する法律であることを明文化している。

 

六、国家は下記の台湾海峡の平和と発展を護り、両岸関係の発展させる措置を目指す。

  1.   両岸の住民の往来を奨励、促進し、理解と相互信頼を深める。
  2. 両岸の経済交流合作、直接郵便、通航、通商、両岸経済関係を密接化、相互利益を奨励、推進させる。
  3. 両岸の教育、科学技術、文化、衛星、台湾交流を奨励、推進させ、共同で中華文化の優秀な伝統を発揚させる。
  4. 両岸が共同で犯罪を取り締まることを奨励、推進させる。

台湾海峡地区の平和安定を維持することに有利するため、両岸関係のその他活動の発展、国家は法に従い、 台湾同胞の権利と利益を保護することを奨励、推進させる。

七、国家は海峡両岸による平等な協議、交渉を通じ、平和統一の実現を主張し、協議と交渉は各段階に分けた進行をすることができる。 海峡は下記の事項に関して協議、交渉ができる。

  1. 両岸の敵対状況を正式に終了させる。
  2. 両岸関係の発展の規則。
  3. 平和統一の段取りと安排。
  4. 台湾当局の政治地位。
  5. 台湾地区の国際上並びにその他地位に応じた活動空間。
  6. 平和統一の実現に関するいかなる問題。

 ここまでが、いわゆる三通の実施など、商業活動、平和的合作に関する部分。中国の大使館では、草案がここまでしか載ってない、 以下が台湾で報道されている部分で、分裂法の最も重要な内容である。


八、台湾独立勢力のいかなる名義、方式による台湾が中国から分裂する重大な事変の発生、あるいは平和的統一の条件の喪失は、 国家は非平和方式並びに必要な措置を採り、国家主権と領土を護らなければならない。


九、八条の規定により、非平和的方式並びにその他必要措置を採用は、国務院、中央軍事委員会が決定機関となり、国務院、 中央軍事委員会が採択した非平和方式並びにその他必要措置は向全國人大代表常委に報告しなければならない。

 非平和的方式並びにその他必要措置とは、武力介入であることは疑いない。 一部、マスコミは武力介入と直接明記しておらず、台湾に配慮している内容になっていると報道しているが、そんなこと建前に過ぎない。

 重視すべき内容は武力介入にいたるプロセスが、国務院と軍が決定することを明記している点だろう。 軍が決定に直接関与することにより、強攻策の採用にいたる可能性があることを示している。また問題は法律内の< 台獨分裂勢力以任何名義、任何方式,造成台灣從中國分裂出去的重大事變>、 この台湾独立運動の定義が非常にあいまいで、「新憲法制定」などは独立運動に入るのか不明で、中国の国務院と軍が、 台湾独立運動であると主張すれば、武力介入の口実になるのではという疑問を抱く。

十、法規定に基づき、非平和的方式並びにその他必要措置を実行し、組織が実施する際、国家は台湾の平民と台湾の外国人声明、 財産およびその他正当な権益を最大限に保護し、損失を減少させ、国家は法に従い、台湾同胞が中国その他地区の権利と利益を保護する。

 十一、本法律は公布の日より実施する。

台湾在住の外国人から言わせれば、<台湾の外国人声明、 財産およびその他正当な権益を最大限に保護し>そんな建前をいうならば、このような馬鹿げた法律の制定はやめてもらいたい。

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2005.03.12

自殺も吟日風で

台湾での吟日族(日本マニア)は、すでに日本でも有名だが、日本が与える影響は音楽、アニメなどサブカルチャーには留まらない。

  年輕女子發簡訊 3男女相約燒炭自殺

 集體自殺三人心情鬱卒 網路搭起死亡橋樑

 日本で流行った練炭自殺が、台湾でも起きた模様。報道によれば、自殺したのは女性一名、男性二名。ネット上のチャットで知り合い、その後携帯のショートメッセージで連絡を取り合い、共に自殺した。現実社会では三人間に主な接点はなかった。 共に自殺したのも、理由はいまいち曖昧で、こうした背景も日本の練炭集団自殺と同様である。

 台湾でもテレビなどメディアで日本の練炭自殺が盛んに報道されていたため、影響したのだろうか。日本でも、練炭自殺がメディア、 ネットを中心に報道された後、日本各地で相次いで、同様の不可解な自殺が続いた。そして台湾でも、 そうした負の連鎖が続いたとでも見るべきなのだろうか。

 台湾では、このような希薄な人間同士、集団で自殺する事件が起きたのは、初めてだそうだ。 そのため、どのメディアでも大々的に報道している。

 網友相約自殺 國內首見 沒人陪我走 手機簡訊教唆自殺 東京觀察》經濟衰頹 日本集體自殺 每月數起

  汽車旅館內燒炭 3學生送醫 または googleNewsにも。

 自分が個人的に心配なのは、 こうした報道が更に同様の自殺者を更に助長させてしまうのでないかと思っている。

 

2005.03.08

反国家分裂法の草案

反国家分裂法の草案が公表された。<東森新聞報

 反分裂法草案全文內容如下:

一、為了反對和遏制台獨分裂國家,促進和平統一維持台海地區和平,維護主權和領土完整,維護基本利益,根據憲法制定本法。

二、世界上只有一個中國,台灣是中國的一部分,中國的主權和領土完整不容分割, 維護國家主權和領土完整是包括台灣同胞在內的中國人民共同義務,國家絕不允許〝台獨〞分裂勢力,以任何名義, 任何方式把台灣從中國分裂出去。

三、台灣問題是中國內戰遺留的問題,解決台灣問題,實現國家領土統一,是中國的內部事務,任何外國勢力不得干涉。

四、完成統一根本大業,包括台灣同胞在內的全中國人民的神聖職責。

五、堅持一個中國原則,是實現國家和平方式,實現統一,最符合台灣海峽兩岸同胞利益,國家以最大誠意,盡最大努力,實現和平統一, 國家和平統一後,台灣可以實行不同於大陸的制度,高度自治。

六、國家爭取下列措施護台海和平穩定發展兩岸關係。

(一)鼓勵和推動兩岸居民往來增進了解,增進互信
(二)鼓勵推動兩岸經濟交流與合作,直接通郵、通航、通商,密切兩岸經濟關係,互利互惠。
(三)鼓勵和推動兩岸教育、科技、文化、衛生、體育交流,共同宏揚中華文化優秀傳統。
(四)鼓勵推動兩岸共同打擊犯罪。
(五)鼓勵和推動有利于維護台灣海峽地區和平穩定,發展兩岸關係的其他活動,國家依法保護台灣同胞的權利和利益。

七、國家主張透過海峽兩岸,平等協商和談判,實現和平統一,協商和談判可以有步驟分階段進行。海峽可以就下列事項進行協商和談判:
(一)正式結束兩岸敵對狀態。
(二)發展兩岸關係的規劃。
(三)和平統一步驟和安排。
(四)台灣當局的政治地位。
(五)台灣地區在國際上與其他地位相適應的活動空間。
(六)與實現和平統一有關的其他任何問題。

八、台獨分裂勢力以任何名義、任何方式,造成台灣從中國分裂出去的重大事變,或者和平統一的條件喪失,國家得爭取非和平方式及必要措施, 捍衛國家主權和領土完整。

九、依照本法第八條的規定,採取非和平方式及其他必要措施,授權國務院、中央軍事委員會決定組織實施。國務院、 中央軍事委員會決定採取非和平方式及其他必要措施,應當向全國人大代表常委報告。

十、依照本法規定爭取非和平方式及其他必要措施並組織實施時,國家盡最大可能保護台灣平民和台灣的外國人生命財產安全及其他正當權益, 減少損失,國家依法保護台灣同胞在中國其他地區的權利和利益。

十一、本法自公佈之日起實施。

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