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2007.07.15

解嚴二十年:不願面對的真相!聯合報7月15日の社説

 戒厳令解除二十周年を迎えた台湾で掲載された社説。

下記は聯合報に掲載されていた社説。国民党系メディアが、この二十周年をどのように論じているのか、この社説によく現れている。

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 戒厳令が解除され、20年を迎えた。国民は自問すべきだ。当時、戒厳令を解除を求めた目的はなんだったのか、現在、当時の目的を実現できたのだろうか。

 戒厳令解除から20年過ぎた今、台湾の憲政体制の実際の運営には二つの目的しか残っていない、一つは、汚職の疑惑から、陳水扁を一切をかまわず、その権勢を維持すること。第二は、後の結果にかまわず、陳水扁と民進党は自己欺瞞の台湾独立の詐欺を続けることだ。

 戒厳令解除から20年で、これが当時、戒厳令解除が求めていた国家の目標だったのだろうか、これが戒厳令解除20周年がもたらした最高の憲政の成果だったのだろうか。

 20年以来、台湾は戒厳令解除だけでなく、政権交代が行われ、さらに台湾独立の実験が繰り返されてきた。だが憲政は崩壊し、政治はかくも腐敗している。これが当時の民主運動家が求めてきたことなのだろうか。政権は確かに交代した。しかし「失敗し、正義は跡形もない」と言える。これが当時求めていた政権交代だったのだろうか、台湾独立の実験は繰り返されているが、いわゆる「台湾独立」は「エスニック間の闘争」に成り果て、「陳水扁を擁護し、汚職を貪る」ための運動に成り代わってしまっている。これが当時追い求めていた台湾独立なのだろうか。

 20年後、戒厳令解除は当時、想像していた戒厳令解除ではなく(戒厳令解除は、汚職と憲政の崩壊なのか。)政権交代は当時、想像していた政権交代ではなく(政権交代は、このように失政と、道徳的に腐敗した陳水扁政権を作り出すことだったのか)台湾独立さえも、当時、標榜していた台湾独立ではなく(台湾独立とは、分裂と社会を分断するものか、台湾独立の政治はかくも腐敗しているのか)

 われわれはかつて戒厳令解除は「渡らなければならない河」と主張した。しかし戒厳令解除後の台湾は、「河を渡った後、誤って岸に乗り上げてしまった」戒厳令解除から20年以来、台湾社会の真実とは何か、我々は真相を直視するのを望まないのか。

 20年来、常に間違った政治的論述がある。それは偽造、歪曲など各種の形で現れている。それは台湾の民主化と戒厳令の解除は民進党と台湾独立運動の功績であるという論述である。そのため民主が台湾独立と同視され、戒厳令の解除の目的が台湾独立への追求となってしまっている。

 20年前の戒厳令の解除で、民進党の前身である「党外」はむろん中心勢力の一つだった。しかし雷震の《自由中国》は早期台湾民主運動の先駆であり、美麗島雑誌より先に、陶百川、胡佛など自由主義者が民主憲政の論陣を張り、夏潮と陳映真ら「中国民族主義・本土社会主義」の問題提起を行い、それが当時主流の抗議思想だった。また許信良、張俊宏なども当初は「国民党改革派」から出発した。そして蒋経国の役割も無視することはできない、仮に蒋経国が戒厳令解除の準備をしなければ、また自ら戒厳令解除を宣言しなければ、「和平革命」の実現はなかった。そのため戒厳令の解除とは、台湾の40年に渡る社会努力が成し遂げたもので、台湾独立への道ではない。

 国民は自問すべきである。すなわち憲政の目的、戒厳令の解除は「中華民国を打ち倒し、台湾共和国を打ち立てる」ことなのだろうか、そして戒厳令解除は半分の人民を台湾人であることを否定することなのだろうか、そして彼らが「台湾を愛する」資格を否定することなのだろうか。あるいは戒厳令解除が今のような「無法無憲」の政治を生み出すことなのだろうか。戒厳令の解除が腐敗し、無法の総統家族を生み出すだけなのだろうか、戒厳令の解除が執政者が引き続き司法を操り、株式を操作することなのだろうか。

 目前の異常な状況は、執政者はただ戒厳令を呪うのではなく、戒厳令解除後おきた政治上の罪を反省し、懺悔することを知らない。

 戒厳令の擁護者は「台湾の戒嚴令とは100分の3しか実施していない」と擁護していた。今も「民主憲政は100分の3しか実施されていない」という人もいる。これは比喩に過ぎないが、真実を語り、国民にとっての苦痛である。

 真相を直視すると、今見ている戒厳令解除は当時の想像から、かけ離れ、政権交代、台湾独立も同様である。戒厳令解除から20年を経て、民主憲政は崩壊し、ただ腐敗した陳水扁を擁護するだけで、自己欺瞞の台湾独立のスローガンのみである。このような真相は、直視したくなくても、国民は厳粛に受け止めるべきである。

http://udn.com/NEWS/OPINION/OPI1/3928777.shtml

7月15日 聯合報社説

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 普段、あまり国民党系メディアの社説を取り上げることは少ないが、戒厳令20周年ということで、取り上げてみた。

 この社論に対するツッコミ

  1. 陳水扁政権の汚職を強調しているが、国民党の汚職問題はどうなのか、とくに馬英九も起訴されていて、馬英九だけでなく、地方レベルでは国民党系県長も汚職で起訴されている現状について。
  2. 戒厳令を敷き、自由を制限してきた国民党の功罪をどのようにひょうかすべきか。
  3. 台湾独立運動は社会の分裂を招いてきたと強調しているtが、陳水扁就任後、主に抗議デモを行い、混乱を招いているのは国民党側であること。
  4. 社説では陳政権が台湾政治の混乱を招いたとしているが、主な混乱の原因は、総統が民進党、一方、立法府は国民党が多数を占め、その矛盾が台湾政治の混乱に拍車をかけている、国会で多数を占める国民党の責任について。

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