Twitter

Amazon

無料ブログはココログ

« 馬英九の憔悴ぶりが著しい件について | トップページ | 台北で、辞職した交流協会の齊藤代表の見送りオフがあるらしい »

2009.12.08

台湾の選挙モードはまだまだ続く

 選挙というのは、民主主義政治の根幹で、最も重要なファクターである事には間違いないけれど、台湾政治というのは、完全に選挙中心に回り続け、実際の政治がないがしろにされているのでは思う事がある。

 先日、三合一選挙、いわゆる地方統一選挙が終わった。しかし選挙モードはまだ終わらない。地方選挙が終わったと思えば、すでに次の選挙の話題が上がっている、今度は来年に行われる台北、台中、台中、高雄など直轄都市での選挙の話題だ。本当にキリがない。

これら都市は合併するなど、直轄市に移行するため、選挙の実施が来年に延期されていた。

 現在、台北、台中は国民党系政治家が首長を務めていて、一方、台南、高雄の台湾南部は民進党政治家は務めている。

とりあえず現状では台中は国民党。台南、高雄は民進党が有利だという現状は変わらないだろうと見られている。

 話題の中心は台北市と、台北県、改めて新北市の首長である。台北市は台湾の経済、政治の中心地で、李登輝、陳水扁、馬英九など、台湾の民主化以降、歴代総統は皆、台北市長に就任していたという背景を持っている。

  現在、台北市長は郝龍斌、台北県長に周錫瑋、二人とも国民党政治家だ。しかし双方、現職の支持率は低迷している。台北市の場合、新しく延長されたMRTでは、設計ミスが多発し、何度も電車がストップするという失態を招き、また観光用に作ったモノレールが事前の調査不足で、欠陥が見つかり、運行を一時止めて、大修繕する必要が生じるなど、ずさんな交通行政が露呈され、市民から厳しく非難され、支持率も低迷している。

 現職台北県長の周錫瑋も、県民の評判が良くなく、ある雑誌の施政満足度の調査では、台湾全土の最下位に選ばれるという不名誉を得た。(ちなみに前任の民進党の蘇貞昌が台北県長を務めていた時の台北県の施政満足度は、台湾全土で最も高かった。)

 台湾は従来、国民党政権がインフラ整備を軽視してきたため、首都である台北でも、地下鉄など都市交通の整備が遅れていてる。その負の遺産が都市開発に重くのしかかっていて、交通行政はその政治家の実力が最も試される場所になっている。

 ともあれ首都の首長に就任した政治家は将来の総統候補者のひとりになるといって間違いない。

 そうした訳で早くも次の台北市長選挙に、早くも注目が集まっている。個人的には、選挙よりも政治に集中すべきと思うが、台湾の民主主義は選挙を中心に回り続けている。

 地方統一選挙で苦戦した国民党にとって、次の直轄市選挙は負ける事が許されないという状況にある。しかし現任の台北市長、台北県長は共に支持率が低迷し、現状では台北市、新北市の首長の座を守り通せるのか、不透明な局面にある。

 親北市では現職県長ではなく、現在の国民党で最も人気が高い政治家である元桃園県長の朱立倫と候補者を変えようという動きがある。最もこうした動きに、反発し、周錫瑋は立候補する意欲を示している。周錫瑋の場合、候補者にならなければ、政界から引退するとまで言い、場合によっては、党を割っても、出馬する意欲を示している。国民党党主席を兼ねる馬英九にとって、調整が難しい局面を迎えている。

 一方の民進党にとっても、首都圏の首長選挙で、当選した場合、国内外に馬英九の人気が失墜した事を示す事になり、次の総統選挙にも大きく影響する。そのため是が非でも当選させようという意欲を示している。

 現段階では党主席の蔡英文自身が台北市,そして元行政院長の蘇貞昌が新台北市という、民進党内で、知名度、評判ともに最も高い人物が出馬するという噂が流れている。

という具合で、せっかく選挙が終わったというのに、まだ選挙の話題が尽きないのが台湾だ。

 もっとも台湾の場合、他国の民主選挙と違い、中国問題という、国家の存亡が関わる問題が横たわっているため、過熱化する傾向があるともいえる。

« 馬英九の憔悴ぶりが著しい件について | トップページ | 台北で、辞職した交流協会の齊藤代表の見送りオフがあるらしい »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 馬英九の憔悴ぶりが著しい件について | トップページ | 台北で、辞職した交流協会の齊藤代表の見送りオフがあるらしい »