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« 米雑誌フォーリン・アフェアーズ (Foreign Affairs)にアメリカは中国の属国となった台湾を同盟から排除すべきという論文掲載 | トップページ | Apple Luckybag購入断念 »

2009.12.30

アメリカ牛輸入問題で失態を示した馬英九

 先日、台湾の行政院にて、与野党双方の合意により、食品衛生管理法修正案が決定された。この修正案では牛ひき肉、內臟の輸入が禁止する事が明記された。

 これは馬政権がアメリカが取り決めた議定書の履行を、立法院、与野党ともに拒否するという形になった。この修正案は野党の民進党だけでなく、与党であるはずの国民党も、馬政権にノーと言う結果になったことが、衝撃を与えている。

 アメリカ産牛で狂牛病が発生して以来、台湾もアメリカ産牛肉の輸入を禁止していた。しかし馬政権は今年10月になり、アメリカと議定書を結び、米国産牛肉の輸入を再開するを発表した。しかしこの取り決め内容が台湾内部で大きな反発を呼んだ、

この議定書では扁桃腺と、小腸の末端を除く30ヶ月以下の牛肉を輸入を再開するという取り決めだった。

 この議定書は日本や他の国に比べ、大幅な譲歩を許し、牛海綿状脳症(BSE)の危険物質と見なされる脳や脊髄などの危険部位の輸入も許可する事を意味し、発表されると、台湾内部では非常に大きな反発を招いた。。

 しかも反発を表したのは、野党だけでなく、与党である国民党も馬英九を非難した。

今回の決定は馬政権側が独断に決定し、国民党内部の了解すら得ていなかった。このような馬の独断に対し、国民党議員内部からも反発を招いた。

国民党議員からは、「自分らもいっさい関与せず、知らなかったことをどうやって擁護できるのか」、または「問題は牛肉ではなく、政策決定の過程だ、密室で決定されてはならない」,「党の政策と民意の狭間では、私は民意を選ぶ」などと馬英九を非難する声が高まった。

 国民党は前回選挙で地滑り的勝利を得て、立法院の4分3近い多数を占め、野党の民進党を圧倒している。また馬英九は国民党党首の地位も兼任する事になり、国民党、政府双方のトップになっている。

しかし馬英九執政後、馬英九支持の世論は急速に減少し、馬英九の威光は失いつつある。特に前回の地方統一選挙で、国民党は苦戦し、その一因はこの問題もあった。

 馬政府が結んだ議定書を、国民党が多数を占めるはずの立法側が覆すという皮肉な結果になった。

 この問題は台湾内部に留まらない。今回の立法院の決定によって、馬政府はアメリカと結んだ取り決めが反古する事になり、アメリカ側は大きく反発している。アメリカのアメリカ在台協会<実質的アメリカの駐台湾大使館)は今回の決定に、大きく失望していると声明を発表している。

 馬英九側はこの議定書を守らなくては、アメリカとの信頼関係が失われ、台米関係を悪化させるとして、何とか履行しようと必死だ。またアメリカが再協議に応じるかは不明だ。

 米国産牛肉問題は馬英九にとって、台湾内部では、野党だけでなく、味方であるはずの与党までも公然と馬英九に反旗を翻し、外部的には、米国の信用を失うという内外ともに敗れるという結果になった。

 馬政府側は「食い物の恨みは恐ろしい」という事を軽視していただけでなく、国会多数を占め、全て思いのままになるという傲慢さが、今回の失態につながったという意見がある。

参照元

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