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2009.12.09

坂の上の雲が面白い

 NHKが気合いを入れて、放送している「坂の上の雲」がさすがに面白い。

まさにこんな大河ドラマを見てみたかったと思える重厚さで、この先、どうなるんだろうと楽しみに見ている。

今は二回目で、主人公らが成長していく様を描いていて、主人公の真之が海軍の道を歩み出し、もう一人の主人公である正岡子規は、俳句など、文学にのめり込んでいくという段階で、日清、日露戦争という歴史の渦に巻き込まれていくのは、まだ少し先だが、作り手、演じ手共に、残るものを作ろうという気概を感じられて、見ていても感心する。

 最近、ハイビジョンになり、映像はきれいになったものの、コンテンツは逆に安っぽくなっている傾向がつよく、以前と同じような作りでは、ますます作り物っぽくなってしまい、通常の大河ドラマでもいかにもスタジオ内で撮影したと分かるシーンが多い。

 このドラマで照明一つにも心を配っているみたいで、家屋内の撮影も非常に精密で、他のドラマとは比べ物にならないリアルティがある。

前の天地人はあまりにヒドイ内容で、途中からは全く見なかったが、このドラマはとても楽しみだ。

 それはともかくこの坂の上の雲に登場する主要人物というのは、台湾の歴史にも非常に重要な役割を果たした人物が多い。

 特に台湾に深い関わりを持って重要人物は乃木希典と児玉源太郎で、乃木は台湾第三代総督、児玉は四代総督を務めた。

 初期台湾の植民地支配は、日本の植民地支配に反対する現地住民らが相次いで反乱を起こし、日本はその対応に苦慮していた。乃木はこうした反対分子に強行姿勢を見せて、制圧を続けていた。だが事態を悪化させる一方だった。

 児玉が総督に就任前の台湾では、日本の植民地運営は行き詰まりを見せていた。当時の日本経済にとって、植民地支配というのは、財政的負担が重くのしかかる代物で、日本国内では、台湾の植民地運営をあきらめ、フランスに売却すべしという台湾売却論の声も小さくなかった。

 そうした中で児玉は台湾総督に就任し、後藤新平を植民地運営の片腕として連れて行き、後藤が台湾植民地運営に辣腕を奮い、児玉が総督就任中に行った一連の施政は50年に渡る日本の台湾植民地支配の基礎になった。

 乃木が苦戦していた抗日運動も、飴とムチを使い分け、解決していった。

そういえば、日露戦争でも乃木が苦戦し、多数の死者を出した203高地の戦いでも、児玉が解決した。

 戦前、殉死した乃木希典を神聖視する見方が強く、司馬遼太郎がそれを覆す見方を示し、乃木希典に否定的見方が広がり、現代では、逆に愚将説に反発する声も小さくない。

 台湾支配に関してのみ言えば、乃木よりも児玉の功績が勝る。その功績の多くは片腕の後藤新平の功績が大きい。しかし後藤の台湾運営は、児玉の後ろ盾がなければ、成功は不可能だった。後藤の時には強引とも言える手法は日本国内でも反対する声が少なくなく。日本内部の反対に対し、児玉は後藤を守り続け、その改革を続行させた。

 現在の台湾博物館にも、児玉源太郎と後藤新平の銅像が展示されている。

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