Twitter

Amazon

無料ブログはココログ

« 2010年9月 | トップページ | 2010年11月 »

2010年10月

2010.10.30

中国がASEANで窮地に?という中国語記事

 まもなくASEAN首脳会談が開かれる。日本では菅直人と温家宝の首脳会談が行われるのかと言う点が注目されていた。

 先日までは首脳会議が行われる見通しだとという聞いていたが、、急きょ取り止めになった。日中関係の緊張は今後もしばらく続きそうだ。

 ところで中国内部では現在のASEAN首脳会談をどのように分析しているのだろうか、

中国側の分析で興味深いコラムが掲載されていたので、簡単に訳して見た。

原文は 東亞峰會:中國的角色危機

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 現在、アジアの指導者がASEAN首脳会談に参加するため、ベトナムハノイに集まっている。日中関係の緊張が今回の会議での主な焦点のひとつになると見られている。

 東南アジア国家には中国と領土問題を抱えている国も少なくない。こうした国家は日中間の対立がどのように展開するのか注目して見守っている。

 元来、アメリカはASEAN首脳会談に参加していなかった。しかし今回の首脳会談はヒラリーがアメリカ代表として出席している。これは来年にオバマ氏が直接、会議に出席するための足場固めだと見られている。ワシントンの専門家らは、こうしたアメリカの動きは中国の極東での影響力に対抗するためだと見ている。

 たしかに今回の会議で日中関係は非常に緊張した局面にあるといえる。ロイターの報道によれば、日中間の領土問題をめぐる対立はここ数年で最も高まっている。そして中国と領土紛争を抱える東南アジアの諸国家も、まさに始まろうとしている日中間のやり取りを非常に注目している。

 日中両国は温家宝と菅直人が会議中に首脳会議を行うのかまだ未確定で、そこからも日中間の対立の深さを窺える。

 当然の事ながら日中対立は今回のASEANのテーマの一つに過ぎない。今回の首脳会談でさらに重要なのは、従来の構成国以外にアメリカ、ロシアが参加したことだ。すなわち今回の会議はASEANにとって大きな分岐点となるだろう。現在、ASEAN首脳会談には中国、アメリカ、ロシア、そして日本、インド、オーストラリアなどの大国の参加している。このように多くの大国の参加は大国間の勢力争いによって不信が深まり、内部分裂するという潜在的な危機をはらんでいる。その対立がASEANの役割に影響するのではないのかという懸念がつきまとう。

 一般的に地域協力機構とはEUのように当地域の構成国から成立している。しかし近年のASEANはアメリカ、ロシア、インド、オーストラリアなど区域外の国家が参加し、大国間の矛盾、問題が東アジアの主導権争いを巻き込むようになった。ASEANの戦略構想とは、大国間の精力争いを利用し、その大国の勢力をによって、東南アジアに一種のバランスをもたらし、特定の大国が東南アジアで突出した力をえる事を防ぐ事だった。

 90年代からASEANは一貫して大国間のバランス外交を追求してきた。ASEAN論壇の成立させ、アジア、欧米の首脳を招く首脳会談の実施、関連国家から成立する10+3ASEAN機構の成立、区域外のインドがASEAN首脳会議の参加、アメリカとロシアの参加を歓迎する事、これらの事はASEANが大国均衡外交を推し進めた結果だといえる。

 こうしたASEANのやり方は、二点から読み取る事ができる。一つ目はASEANは、その組織そのものが、パンアジア指向を示している。インド、オーストラリア、ニュージーランドの参加は東アジアの共同体がさらに大きな活動空間を有する事を示している。インドは南アジア全体と結びつけ、オーストラリア、ニュージーランドの参加はオセアニアまでその概念を拡大する事を意味する。ASEANの開放的な吸引力によって、アメリカ、ロシアが参加する事が可能となり、この舞台で様々な問題を討論でき、さらに多くの問題を解決する事を可能としている。

 二点目はアメリカ、ロシアがASEAN首脳会議に参加する事はASEAN諸国による中国に対する対抗手段だと言える。ASEAN諸国の関係者は極力、否定していても、強大化する中国に対するバランスをとるためだというのはきわめて明らかだ。ASEANのある外交官は「中国の経済と軍事力が強大化する中、アメリカ、ロシアとの関係を強化する事は、力関係のバランスをとる役割を果たすだろう」とAFPの取材に答えている。バランサーがいなければ、中国が主導権をASEANの握る事になる。すなわちASEANが外部の力を借りて、中国の影響力を削ごうとしているのだ。

 ASEAN参加国が増強される事は従来の政治構造が大きく変容する事を意味する。中国が東南アジアで権益を拡大する事に大きな挑戦を受け、その権益をアメリカ、ロシア、インド、日本などに分割される可能性がある。

 現在のASEANでは、日本と韓国はアメリカの同盟国で、ロシアはベトナム、インドと伝統的に友好的だ。他の東南アジア諸国も良好な関係を保っており、多数の優位性を保っている。その中で中国は孤立無援で、一国では何もできない状況になりつつある。

 実際に中国のアジアに対する影響力はアメリカと比べるとはるかに劣る。たとえばヒラリー国務省大臣が南シナ海の主権問題で中国に対する態度を明らかにした際、東南アジア諸国はアメリカに追従する態度をみせた。そして中国はアメリカの外交攻勢に受動的な立場に余儀なくされたのは、周知の通りである。ここ数年来、中国は東南アジアに心血を注ぎ、交通施設の援助、経済的一体化など、ASEAN諸国を支持する活動を行っていた。しかしアメリカ、ロシアが一度、介入した場合、中国の数年来の努力は霧散してしまうだろう。

 確かに中国のアジアにおける地位は極めて重要な地位にあり、その一挙手一投足が重大な決定力を持つようになってきた。その経済力は日本をすでに越え、世界第二位のGDPを誇り、国際社会ですでに大きな影響力を有し、今後、中国、アメリカのG2が世界を牛耳るとも言われている。国際社会では中国は上手い立ち振る舞いをしていると言える。しかしアジアでは中国は将来的な展望を打ちだす事が出来ていない。善隣外交を行う以外、戦略的外交を中国は打ちだす事ができていない。ASEAN10+3、あるいは日中韓首脳会談なども、大勢の形成に従ったに過ぎない。

 多くの大国がASEAN首脳会議で勢力を競いあう中で、中国は厳しい局面を迎えている。これは我々が見たくない光景である。しかし角度を変えると、ASEAN諸国はメンバー国を拡充し、アメリカ、ロシア、日本、インドなどの国家で中国に対抗しようとしている。しかしその目的が果たせるとは限らない。それどころかASEAN諸国が追いつめられ、大国に振り回され、自業自得になる可能性がある。現在、中国が参与している国際組織はすでに多い、ASEAN首脳会議に精力をつぎ込む必要性はない。そうしたことで中国のASEAN首脳会議の役割を減らす事ができる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 このように現在中国はASEANで孤立し、数年来の外交努力が水の泡になる局面を迎えていることを認めている。事実、南シナ海の権益の拡大を目指す中国に対し、対中包囲網が徐々に形成されつつあり、この記事はこうした中国のASEAN外交の苦境に対する焦り、苛立ちを隠していない部分がある。

 

2010.10.29

東京国際映画祭で中国代表と台湾代表







  10月23日から東京国際映画祭が開かれている。今年は「台湾電影ルネッサンス2010〜美麗新世代」という、大々的に台湾映画をフィーチャーした部門も開かれ、最近、元気を取り戻しつつある台湾映画界にとって大きな一歩ともいえる。オープニングのグリーンカーペットを台湾映画界を代表する監督や、ビビアンスーなど台湾芸能人も参加する予定だった。しかし中国側のクレームで参加できなくなるというハプニングが起きた。


 このトラブルはイベントの開始直後に中国側の江平監督が「台湾は中国の一部であり、台湾の出席者に『台湾』の名称が使われているのは不適切だ」と主催者側に詰め寄り、「『中国台湾』か『中華台北』を使用しなければボイコットする」と主張し、台湾の参加を拒んだ。


 映画祭の主催側は当事者間で話し合うようにと取りなしたが、中国側は聞く耳を持たず、さらに会場で中国側の江平が台湾側の代表が公衆の面前で言い争いになった。中国側は台湾側に対し、「お前らの映画が中国で売れなくなってもしらないぞ」と高圧的に迫り、こうした高圧的な中国側に対し、台湾側は芸術に政治問題を持ち込むべきではないと反論し、中国と妥協することを拒んだ。しかしトラブルのため、台湾はグリーンカーペットに参加する事ができなかった。


 その様子の一部始終は台湾のニュース番組で報道され、中国側の横暴な態度に台湾国内では強い反発が起きている。


台湾政界の反応


野党 台湾民主党主席の蔡英文


 「今回の出来事は私たちの主権に対する中国の圧力はまったく緩和していないという現実を私たちに改めて認識させました。我々が妥協し、中国の歓心を多少得ても、なんの役にもなっていません。」と答え、さらに、「中国に対し、無邪気な幻想を抱くのは止め、中国の台湾の主権に対する圧力という事実を認識すべき」だと近年の馬政権の親中政策を批判している。


 野党側だけでなく、与党である国民党も今回の中国側を厳しく批判している。


台湾行政院長吳敦義


中国代表団は横暴で、理性的なやり方でなかった。さらに言えば中国代表団団長の江平の重大な過ちで、わが方の代表団の反論は正しい。中国大陸は中華民国の主権は揺るぎない事実である事を認めるべきだ。と厳しい口調で、中国側を非難している。


 総統府スポークスマンも今回の事件について、「台湾人民の感情を大きく傷つけ、両岸の平和的な発展を阻害する」と述べ、「中国は無視せず、修正し、台湾に対する圧力を停止すべきだ」と発言している。


 経済的な中台の融和がすすんでいるが、実際には引き続き、中国は台湾の国際社会に関与する事に圧力をかけていることを示している。政治活動はもちろんのこと、スポーツ、文化活動、あらゆる分野で起きている。


 今回の事件では、公衆の面前で中国側が横暴な態度で台湾に詰め寄る様子が放送され、改めて中国の横暴な態度を目にする事になった。このような屈辱を受けた台湾側では今回の事件を、政治的立場に関わらず、強く非難している。


 しかし最近の中国の増長はすごいね。とくに金融危機以降、中国は元安に支えられて、いち早く回復し、バブル景気を謳歌中で、影響力の増加とともに、近隣諸国との軋轢は増える一方だ、中国はいったいどこへ向かうんだろうね。


2010.10.22

高金素梅が11月4日尖閣諸島に海軍とともに巡視を計画? 高金素梅が11月4日尖閣諸島に海軍とともに巡視を計画? 高金素梅が11月4日尖閣諸島に海軍とともに巡視を計画?

高金素梅が11月4日尖閣諸島に海軍とともに巡視を計画?

 高金素梅は日本では反靖国運動で有名だ。近年ではこうした活動が中国に認められ、中国国家主席胡錦涛に拝謁し、胡錦涛から直接、近年の熱心な反日運動に対する賛辞の言葉をもらった事で知られている。


 台湾の高金素梅が先日、台湾海軍、海保庁、空勤隊(台湾の空中機動部隊)等とともに尖閣諸島を11月4日に巡視するという計画を発表した。


 2005年にも、台湾の立法議員が尖閣諸島を巡視している。しかしその際でも、尖閣諸島から24海里以内には侵入しなかった。高金素梅は今回の巡視では24海里以内にと発言した。


 もっとも高金素梅のパフォーマンスが本当に実施されるかどうかは不明だ。

海保署長の王進旺は、高の発言に対し、


「尖閣諸島(中国名では釣魚台)は台湾の領土だが、巡視計画については、妥当な計画を立てるべきだと消極的な示し、尖閣諸島海域の漁業の原則は平和的、理性的な方法で処理すべき。立法院の決議には尊重するが、執行する部署はさらに綿密な計画を立てた上で、執行する事を希望する。」と述べ、高の発言に対し、消極的な姿勢を示した。

 

 かりに高金素梅の今回の計画が実施され、かりに24海里以内に侵入すれば、日本側も無視する事ができず、強行手段を採らざるえず、日台関係に大きなダメージを与える事になるだろう。


 今回の計画を報道しているBBC中文版では、高金素梅と、中国との関係を大きく取り上げているのが、興味深い。2008年の北京オリンピックでも、台湾原住民を率い、「我都是一家人我々は同じ家族)」という歌を発表していたことを述べ、高と中国共産党がいかに親密な関係であることを強調して言る。


 実際にこの問題で台湾の立場は非常に微妙だ。尖閣諸島問題では日本に抗議している反面、日米安保上に守られている現状から、日本との関係を悪化は、安全保障上の好ましい状態ではない。


 一方、中国は尖閣諸島問題を通じ、台湾と手を結ぶ姿勢を見せ、統一工作の一環として利用している一面がある。台湾と日本の関係が緊張する事は、中国にとって、願ってもやまない事態だろう。


 こうした事情を考えると高金素梅の今回の発言は、高と中国との関係から考えるのがわかりやすいのかもしれない。

BBC

2010.10.20

Civ5のMacバージョンがはやくも登場

 最近、Mac版Steamが登場するなど、一時に比べ、徐々に盛り上がってきたMacのゲーム事情ですが、先月、アメリカで発売されたばかりのCiv5がはやくもMAC版が今年年末に発売する予定です。Civ4でもMac版が発売しているが、Civ4の時はPCバージョンが発売してから、かなり経ってから、Mac版も発売されたので、今回のように、すばやくMac版も発売するというのは、Macが北米でシェア第三位になったのと関係しているのかな。

シヴィライゼーションV 日本語版
イーフロンティア (2010-10-29)
売り上げランキング: 4
Sid Meier's Civilization V (輸入版)
Take 2
売り上げランキング: 1036

 現在、Mac版Civ4はSteamで購入可能。しかしCiv5は予約販売が終わった直後、地域規制で、日本で買う事ができないという状態。 いずれSteamでも解禁されると思うけど、時期は不明。個人的には仮に買うにしても、Steamで買う予定。Steamで買うと、MacでもWindows両方で遊ぶ事ができるというのが大きい。それに遊ぶたびにDVDが必要ないし。

以下はMac移植を担当している米ゲーム会社Aspyrが発表しているプレスリリース。

Aspyr Media to Publish Sid Meier's Civilization(R) V for Mac
TakeTwo Interactive Software Inc
TTWO | 10/19/2010 5:00:02 PM
Aspyr Media Bringing Gaming's Most Prolific Strategy Franchise to the Mac Platform This Holiday Season

AUSTIN, Texas, Oct 19, 2010 (BUSINESS WIRE) --

Aspyr Media, Inc. announced today they will publish Sid Meier's Civilization(R) V for Mac, the latest entry from the flagship turn-based strategy franchise. Released in partnership with 2K Games, a wholly owned publishing label of Take-Two Interactive Software, Inc. (NASDAQ: TTWO), Sid Meier's Civilization V is the newest addition to the enormously popular Sid Meier's Civilization franchise on the Mac.

Developed by Firaxis Games, Sid Meier's Civilization V reinvigorates the classic turn-based strategy genre with an astonishing new engine built from the ground-up for this flagship edition of the Sid Meier's Civilization franchise. Players are introduced to an entirely new combat system, deeper diplomatic interactions and a cavalcade of expanded features that deliver a fully immersive experience. Players build and defend their empire on their quest to become the greatest ruler the world has ever known. The Mac version is expected to be available this holiday season.

"The Civilization franchise is a fan-favorite and one of the best-selling Mac games ever. We are thrilled to be able to participate in this newest version and bring Mac gamers this native experience so close to the PC launch," says Ted Staloch, Aspyr Media's Executive Vice President.

Features of Sid Meier's Civilization V Mac include:

Hexagonal tiles that allow for deeper strategy, more realistic gameplay and stunning organic landscapes for players to explore as they expand their empire. A brand new engine which orchestrates a spectacular visual experience that brings players closer to the Civ experience than ever before, featuring fully animated leaders interacting with players from a screen-filling diplomatic scene and speaking in their native language for the first time. Wars between empires that feel massive as armies dominate the landscape, and combat is more exciting and intense than ever before. The addition of ranged bombardment that allows weapons to be fired from behind the front lines, and challenges players to develop clever new strategies to guarantee victory on the battlefield.

For more information and to keep up with the latest news on Sid Meier's Civilization V Mac please visit www.aspyr.com. For more information on Sid Meier's Civilization V please visit www.civilization5.com.



2010.10.19

近日、台湾の漁場が中国漁船に奪われているらしい

 近年、中国の違法漁船の問題が話題になる事が多い。日本近海でも、中国が不法に漁場を荒らしているという話も聞く。

このような中国違法漁船の問題は台湾でも起きている。台湾の場合、中国が台湾の主権そのものを認めていた無いため、問題はさらに複雑だ。


自由時報に、近年の台湾海域の現状について、興味深い投稿が掲載されていた。原文は「總統還「海洋興國」嗎?


 中国の100隻ほどの大型漁船が東シナ海の海峡線を越え、台湾の漁業関係者が生計を立てている西北漁場を奪い、その結果、台湾の秋ガニの収穫量が前年同期と比較して、約6割に減少し、台湾の漁業関係者は不満を募らせている。


 近年、中台の行政は双方の漁業関係者の交流を積極的に推進し、漁業資源保護宣言を発表し、漁業資源を増加させ、漁業関係者の収入増を目指すと発表していた事と照らし合わせると、とりわけ皮肉である。

 中国漁船が越境し、台湾漁場で不法な漁業を行う事はもはや珍しいことではない。中国漁船は天気の良好な日に、台湾の海域まで来て、不法に稚魚を捕らえ、海域の生態系を著しく破壊している。その行動は増長する一方だ。それに対し、台湾の海保の巡視船は多くの中国漁船に対し強制退去処分を採っているが、効果は限定的だ。違反を犯した漁船に対し、漁獲物と漁具を没収しているが、それほど効果を上げておらず、台湾国内の漁業関係者の怒りと不満を招いている。

 近年、沿岸漁業の資源は枯渇の危機に直面し、漁獲量は一年ごとに低下している。作業コストがますます増加する状況下で、台湾の漁業関係者はより遠くの海域で漁業せざる得ない状況に追い込まれている。しかし隣国の日本や、フィリピンに強制排除、ともすれば漁船を押収され、巨額の罰金を支払いを要求されている。また自分の漁場で漁業を行っていても、中国漁船の妨害、略奪を受けている。このような不法な行為に対し、政府はなぜより厳格に対処し、漁業関係者の生存権を保護しようとしないのか。

 台湾は周りが海に囲まれ、いうならば海洋はわれわれ台湾の「青い国土」だと言え、大きな発展の可能性を秘めている。馬総統は総統選挙の際、「海洋国家」のスローガンを打ち出した。しかし就任から二年経っても、具体的な成果が出てきてない。現在、台湾の漁民が自分の海域で安全に作業する事も保障できないという状況に失望せざる得ない。

 政府がかりに具体的な方法で、台湾の海域の主権を確保することができなければ、将来的に中国当局の漁業監視船、軍艦等が侵入し、台湾の経済海域が大きな危機に陥る可能性がある。その際、台湾の漁業関係者の生活が危機に直面するだけでなく、12海里の国土境界線まで迫り、台湾の国家主権と安全保障が脅かされることになり、軽視できない事態になる可能性がある。

 政府は海保に漁業保護する活動を強化するだけでなく、実際の成果で、政府が台湾海域と漁業資源を保護することを証明し、漁業関係者が安心して、作業できる環境を作り出す必要がある。その他に、中国の大型漁船が台湾海域に進入し、不法漁業を行っている事に、中国側に懸念を伝え、中国側に具体的な措置を要求し、漁船管理の具体的な方法をその成果を成果をしめすことが、両岸の今後の正常な拘留に必要なのではと。

2010.10.15

MHP3体験版のファーストインプレッション

 この一年間、MHP2Gにハマって、モンハンばかりやっていたので、待望のMHP3の体験版が先日、登場したので、早速遊んでみた。

この体験版ではロアルドロスとボルボロス亜種の討伐が可能。

ボルボロス亜種は今回初登場のモンスターだが、原種はMH3に登場していた。ロアルドロスもMH3に登場してたモンスター。

しかし自分はMH3はやった事ないので、両方新鮮な気持ちで楽しむ事ができた。

img02-00-01.jpg 201010150034.jpg

操作性

ただ今回の体験版では初心者向けのチュートリアルは入っていないので、初めて触ってみる人にはとても不親切な作りになっている。 基本的にMHP2Gと大きな違いはなし。すでに2Gを遊んでいた人にはなんの問題なく遊べると思う。

 壁際のカメラワークは改良され、2Gのように壁際に向かうとカメラが明後日の方向を向いてしまうということはなくなった。正直言って2Gを遊んでいて、一番の不満は壁際のカメラだったので、これがマシになっているということだけで、個人的には買い。

 その他に採掘可能な場所でポップアップが開くようになったので、採掘場所を探すのが楽に、また採掘ができるかどうかも見分けやすくなって、虫あみの無駄遣いしなくてすむようになり、いろいろ便利になっていた。

グラフィック

 大きな違いはあまりないが、2Gよりも少し緻密になって、キレイになった印象。今回登場した「孤島」「凍土」ともにフィールドは見渡しがよく、とても戦いやすいフィールドだという印象。

武器

 自分は基本的にガンナーオンリーで遊んでいるので、ライトボウガンとヘヴィボウガンの感想。個人的には最近は弓をメイン武器として使っていたので、体験版では弓を選択する事ができなくて残念。また体験版では自分の武器やステータスを見る事ができなかったため、どんな武器の名前なのか、攻撃力、スキルなどを確認する事はできなかった。

ライトボウガン

mhp3rd_dl_w10.png

 3では武器の使い方もいろいろ改良が加えられ、変化があったが、ライトボウガンは主に2Gと比べて変化は少ない方だ。基本的な使い方は2Gと変わらず。しかし細かい部分でいろいろ調整が加えられ、変わっている。

 一番大きな変化は射撃後のサイドステップが可能になった事。体験版で使うライトボウガンでは2Gよりも射撃後の反動が少し大きく、射撃後の硬直時間が少し長いという印象を持った。睡眠弾など異常状態弾や、連射の直後にも一瞬の硬直時間が生じる。そのため2の頃と同じ感覚でプレイすると、移動が一瞬遅れてしまう。しかしサイドステップを活用すれば、射撃後もスムーズに回避できるため、射撃、サイドステップという動きがライトボウガンを使う際のの基本動作になりそう。

 今回は状態異常弾の連射も登場。かなり強力。今回の体験版では毒弾の連射が可能で約三発程度で毒状態にする事が可能で、12発ある毒弾で二回、毒にすることが可能。

 他にも斬裂弾が登場。今回は14発ぐらいで、尻尾切断に成功。2Gではボウガンでは尻尾などを切断する事ができず、シングルで遊ぶ場合、尻尾が必要な装備を生産するのが大変だったので、便利かもしれない。

ヘヴィボウガン

mhp3rd_dl_w11.png

 今回のヘヴィボウガンのウリはしゃがみ打ち。

 体験版ではLv3通常弾と減気弾がしゃがみ打ちが可能で、Lv3通常弾の場合、一回の装填で20発から30発も射撃が可能。むやみに使うと、敵の反撃を食らうため、使いどころは少し難しく、閃光や、ワナで足を止めて使う事になることが多くなると思う。キレイに決まった際はかなり気持ちいい。派手で、強力な使い勝手が個人的にはかなり気に入っている。
 2Gでは自動装填がゲームバランスを壊しかねないぐらいの強さを誇っていたけど、今回のしゃがみ打ちの導入で自動装填というスキルはなくなるのでは。ほかにも装備中の歩行スピードは気持ち速くなったように思える。それ以外は以前と同じ感覚で利用可能。

オトモアイルー
 今回の一番の違いは2匹同時に連れて行く事が可能、今回からブーメランで攻撃する支援タイプも登場。ブーメランにも属性攻撃があるようで、今回のは氷属性がついていた。ほかにもオトモがボルボロス亜種を麻痺させたり、予想以上の活躍を見せてくれた。 また今回からオトモの体力がわかるようになった。おかげでソロプレイでも、回復笛や生命の粉塵を持っていく意義が大いにあるように思える。アイルーは相変わらず、防御が低く、数回ダメージを食らうと、すぐに穴に潜ってしまうが、ガンナーの場合、オトモが敵の気をそらしてくれるだけで、ずいぶん助かる。アイルーのAIも少し賢くなったようで、プレイヤーが睡眠や、ピヨピヨ状態になった時、真っ先に駆けつけてくれるようになった。 今回、アイルーも怒り、混乱、挑発などの行動を行うようになった。混乱して、周りをうろちょろしても、邪魔なだけだけど、かわいいから許す。

モンスター 
 2Gとの違いは雑魚、ボスキャラを含めて、より細かいヌネヌネした動きをするようになったという印象。2Gのいくつかのモンスターは動きがワンパターンなので、動きに慣れれば、かなり簡単に倒す事ができた。しかし今回の二匹は両方とも、動きパターンが増えて油断が出来なくなったという印象。 とくにボルボロス亜種が繰り出すU字ターン突進と、三方向に雪玉を飛ばす攻撃は、普通の突進との見極めが難しくて、回避が難しく、対処が大変。というか避けようと回避すると、その回避した方向にカーブして衝突したり、回避できたと思ったら、U字ターンしてきて戻ってきたりと油断ができない。
 2Gではガノトトスとか一部の敵の理不尽な当たり判定の評判がかなり悪かった。当たり判定がかなり広範囲で、画面上はぶつかっていないように見えるのに、実際には大ダメージを受けるという事が多く、正直言って、ストレスがたまる攻撃が少なくなかった。 今回戦ったモンスターに限れば、そうした理不尽な当たり判定はなかった。しかしどの攻撃をしてくるのか、モーションの見極めが難しくなっているので、前作と比べ、簡単になったという印象はない。  
まとめ
 前作で不評だった部分は改良され、逆にモンハンらしい部分というのは変わらず、手堅い続編という印象。2Gにハマった人には満足できる作品になるのでは。自分もすでに予約済み。
 しかし攻略本やWikiを見ないと、敵の弱点が分かりづらいなど、人気があるわりには、不親切な作りになっているのも相変わらずで、日本ではすごい人気だけど、海外ではイマイチなのはこうした不親切な作りのせいなのかなとも思ったりする。 どちらにしろ前作でハマった人には満足できる作品になりそう。

モンスターハンターポータブル 3rd
カプコン (2010-12-01)
売り上げランキング: 15
モンスターハンターポータブル 3rd アクセサリーセット for PSP
ホリ (2010-12-01)
売り上げランキング: 52

2010.10.13

アメリカが台中接近する馬政権に警戒?

 馬英九が台湾総統に就任して以来、中国とECFA協定を結び、経済の一体化を推進するなど中台は急速に接近している。

 馬英九自身は中台の接近は両岸海峡の安定化に大きく貢献していると主張し、その成果を国内外にアピールしている。

 アメリカは現在の中台接近をどのように観察しているのか。先日、ちょっと気になる記事がVoice of Americaに掲載されていたので、少し訳してみた。原文は专家:台应与美日密切合作换取奖励

 国務省を務めていたRandy Schriverは先週、台湾で開かれた安全保障に関するシンポジウムに参加し、シンポジウム終了後、記者の取材に対し、気になる発言をしている。

 「アメリカ政府高官を含め、多くの識者が指摘しているように東アジア情勢の変化に伴い、アメリカは東アジア戦略を練り直していて、台湾の戦略的役割も調整される見込みだ。」

 「台湾の戦略的地位はまさに変化している最中である。それはアメリカの戦略変更のためであり、それは中国の影響のためだ。アメリカとその同盟国は現在、東アジア戦略を再定義していて、私個人は台湾はアメリカの東アジア戦略で重要な位置にあると考えている。今回のシンポジウムで、多くの識者も同じような認識である事を再確認できたことは意義ある事だと思う。」

 「確かに台湾は中国と関係を改善している。しかし台湾はアメリカ、日本との協力関係をより重視する必要がある。」と最近の中台接近に危惧する発言をした。

 「台湾は他の民主国家と共通の利益を有している。しかし同じ価値観を共有する民主国家と中国は地域の将来的なビジョンが大きく異なっていることを忘れてはならない。そのため台湾はアメリカ、日本との協力関係をさらに強固にすべき」と発言し、「これは中国との関係を改善するなと言う意味ではない、しかし同じ民主的な価値観を持つ国家との関係を重視する事こそが、最終的な国益となるのだ。」

 この発言のRandy Schriverは国務省を退任し、安全保障系のシンクタンクに就職しているため、彼の発言がアメリカを代表しているわけではない。しかし彼自身は親台派として知られていて国務省在任中も何度も台湾に足を運び、台米関係の強化を務めていた人物である。

 こうしたアメリカの親台派にとって、台湾と中国が経済的、政治的に急接近している現状をどのように分析しているのか、この発言はアメリカの微妙な姿勢を示していると言えると思う。

 台湾が軍事的にも中国の影響下に入る事になった場合、東アジアの軍事バランスは大きく変容し、アメリカの影響力は大きく削がれる事になる。そうした状況を快く思わない層も少なくないことをしめしている。

 もう一つ興味深いのが中国とは価値観が異なると強調している点。

最近の中国は国力の充実とともに、以前に増して、太平洋での影響力を増そうと、拡張を推し進めている。日本も先日の尖閣諸島を巡る対立で、強硬な中国の姿勢、反日感情に改めて中国と日本とは価値観が違う国家であると再認識した日本人も少なくないだろう。

 こうした中国の拡張と、民主主義国家の価値観とは根本的に相いれることは出来ないと主張している。

 尖閣諸島問題では、馬政権は明らかに中国側に肩入れする対応を見せて、中国の尖閣諸島での活動にはいっさい抗議せず、日本側のみに抗議し、日本側は台湾は、中国と連携するのではという疑いを強めている。中国自身も尖閣諸島問題で、台湾と連携し、中国の統一工作の一環として取り組んでいる節がある。

 そんなわけで、アメリカ保守層には、現在の馬政権の中台接近を必ずしも歓迎しているわけではないという話。

2010.10.08

台湾は今回の尖閣諸島を巡る対立をどう分析?(下)

台湾は今回の尖閣諸島を巡る対立をどう分析?(上)のつづき

Q,このような変化に対し、中国はどのように考え、反応すると考えますか。

高.現段階では、中国も今後の戦略をどうすべきか非常に慎重に考慮していると思います。見ての通り、中国の外交は表面的には、平和を強調し、オブラードに包んでいます、しかし国際政治に精通している人間から見れば、現在の中国は明らかに経済力、軍事力を利用し、東シナ海、南シナ海を越えて、その勢力を拡大しようとしています。また国際社会で中国が政治的、安全保障的でも、さらに重要な役割を担おうとしています。しかし障害はアメリカと日本がアジアの安定のため、いかなる役割を果たすべきか改めて検討している事である。特にインドが日本、アメリカと共同軍事演習を行うことは前例の無い事です。

 ここ数日、アメリカとAPEC各国は東アジアの問題を非常に真剣に討論し始めました。それゆえ尖閣諸島問題は氷山の一角だと言えます。事件自体はそれほど重要ではないです。しかし中国が今回の機会を利用して、中国の力をどのように誇示するのか、しっかりと分析する事が重要です。温家宝はすでに日本に謝罪と賠償を正式に要求し、今度どのように事態が推移するのか、中国は強行手段を採り続けるのか。また北京当局もいかに譲歩が難しい状況なのか理解したと思う、北京当局がどのような戦略で、知恵を働かせるのかしっかりと分析する必要があります。

 多くの専門家が提起しているように、尖閣諸島の対立の背景には石油、天然ガスの埋蔵など経済利益も深く関わっています。しかしこれらの問題は実務的な問題なので、実務的な対話によって解決が可能だと思います。例えば日中両国は東シナ海の石油、天然ガス開発問題を比較的実務的な態度で対応しています。ですから経済分野では双方妥協が可能で、経済的問題の解決は可能だと考えられます。

 しかし問題になるのはやはり安全保障、国家戦略の問題、そして国家的目標などです。主権概念や、国家利益、またはナショナリズムなど抽象的な問題は、時として激しい政治的論争を引き起こします。その背景には国家戦略的が存在します。日米中三カ国はアジアでいかに平和的に共存し、一方で友好関係を保ち、その一方で競争関係を保つかという問題です。

 アメリカの一部のアナリストは、アメリカは21世紀でも世界を主導するパワーを維持できるのかアメリカの基本的価値である民主、人権を最重視すべきか、それとも実務的な平和、経済利益を優先すべきか真剣に検討しています。すなわち中国の台頭とともに、その基本的価値観を妥協すべきか、堅持すべきか。理想と現実、どちらを優先すべきか、この問題はアメリカの外交政策、安全保障問題にとって最も重要な課題です。そのためアメリカ内部では現在も非常に激しい議論が続いています。

 オバマ政権を見ると、就任直後はイランやアフガン問題の処理のため、混乱し、消極的な外交を余儀なくされていました。しかし私が観察するところ、就任二年を過ぎ、ようやく現実を直視し、アメリカが世界を主導する地位を続けるか否か、非常に大きな国家戦略上の問題に取り組み出しました。


民主と人権


Q.世界情勢が変化する中、台湾の海巡署は巡視船を派遣し、尖閣諸島保護団体の護衛を行いました。では台湾はいかなる戦略をとるべきですか。

.尖閣諸島問題には台湾も深く関わっています。しかし現在の馬政権の政策はブレが生じていると思います。過去の民進党時代では尖閣諸島問題では象徴的な主権問題は堅持を維持し、妥協しない姿勢を打ち出す反面、現実を直視し,主権問題で事態が混乱してはいけないという姿勢をとりました。別の角度から見ると、我々台湾と日本、アメリカとは密接な関係で、台湾海峡の安定は非常に重要です。そのため漁業問題や、将来的な経済開発に関して、日本と実務的な対話を行うことに積極的でした。日本とロシアの「北方領土問題」で、主権を棚上げし、実務的な共同開発を行うというモデルを参照していました。

 しかし馬政権誕生以来、状況は更に複雑になっています。馬英九が就任後、尖閣諸島海域で、台湾の船舶と日本の巡視船が衝突するという事件が発生しました。事件発生後、馬英九は日本と一戦を交えることを辞さないと尖閣諸島の領有を強固に強調しました。馬英九の態度は現台湾の首相の吳敦義が二十年前の1990年、高雄市長に就任していた時、陸上大会の聖火を尖閣諸島まで持っていくと主張していたのを思い出しました。このような感情的な対応は日台双方を刺激し、衝突の危険性を高めるだけで、現実的な対応では無いです。その一方で馬政権は中国に遠慮して、中国側には台湾の立場を主張していません。台湾が中国の尖閣諸島事件でその先兵に成り下がるようなことになれば、それは台湾の基本的戦略から大きく外れることを意味します。

 台湾海峡という角度から見れば、台湾と中国は明らかに異なる政治、経済体制で生活しています。台湾の戦略目標は如何に生存し、平和で、安定的な状態を保ち、アジアに貢献する事だ。しかし中国の戦略目標は我々台湾とは異なっています。そのため台湾が過度に中国傾斜することは、我々の基本的理念、価値観を放棄する事を意味し、台湾が過去数十年来の努力に非常に大きなマイナスになるといえます。

 歴史を顧みるに、日本は1930年代、アジアの新秩序を築き、西洋の植民地を排除するという使命感を自認し、訴えました。たしかにそのスローガンは素晴らしいが、実際には何が起きたのか、よく省みる必要があります。  歴史研究者と社会科学者は二つの歴史の悲劇をよく見ます。一つ目の悲劇はヒトラーのように野心がもたらしたもので、もう一つは国家が台頭する過程で生み出される抗し難い野心、夢想が生み出す悲劇です。1930年代の日本の軍国主義は、こうした野心、夢想が非常に恐ろしい結果を招くことを意味しています。そのため台湾が果たすべき役割は非常に大きいです。中国が民主、平和、人権を重視する道を進むかどうか、しかしもし台湾が第二の香港になってしまい、経済利益のみを求めるのならば、中国の人々に与えるプラス影響も消えてしまうだろう。

 国益は短期的利益の追求になりがちだが、本当の長期的利益とは国家の基本的価値観を守る事だといえます。国家指導者は短期的利益と、長期的な価値観に対するしっかりとした認識が必要です。そして基本的価値観を堅持し、慎重に行動する必要です。さもなければ台湾の前途は暗澹としたものになってしまうと思います。

2010.10.07

台湾は今回の尖閣諸島を巡る対立をどう分析?(上)

 尖閣諸島を巡る対立では、先日、日本の菅直人と中国の温家宝両首相が、急きょ会談を行い、双方の尖閣諸島では主張を譲らないものの、双方の重要性を改めて強調し、いちおう緊張は緩和してきた。

しかし今回の対立で、日中間が潜在的に抱えている双方の安全保障問題を浮き彫りにしたともいえる。

 また今回の対立で、もう一つ注目されているのが、台湾の出方である。

 台湾も尖閣諸島の領有権を主張している。もっと言えば、本来、尖閣諸島問題は日本と台湾の問題である。中国はむしろ、この日台の摩擦に乗じて、主権を主張しているとも言える。

 今回の対立を、台湾側はどのように分析しているのか、現政権の馬英九は親中傾向を強め、今回の対立でも、日本のみを非難し、中国側には何ら抗議を行わず、日本側は台湾は尖閣諸島問題で、中国と手を結び、日本と対抗するのではと疑念を抱く結果となっている。

 一方、台湾内部でも馬政権の尖閣諸島対策に反対する声も小さくない。野党の民進党側は、馬政権が親中傾向を強め、中国共産党と連携するような姿勢に強い危機感を抱いている。

 民進党に近い自由時報では、民進党側が今回の尖閣諸島問題をどのように分析しているのか、元外務大臣を務めた高英茂にインタビューしている。尖閣諸島問題に対する民進党のポジションがよく理解できる内容なので、簡単に訳してみた。


事件の背景

Q. 今回の日中両国による尖閣諸島(中国語では釣魚台)海域での衝突をどのように分析していますか。

高英茂.今回の衝突事件は単純な偶発事件ではないと私個人は考えています。中国は一党独裁国家で個人の自由は大幅に制限されています。今回のように大型漁船が尖閣諸島海域で漁業を行ったのは、背景に何らかの政治的意図があったと考えていいでしょう。さらに今回の事件では過去の同等の事例とは大きく異なり、政府トップの温家宝が直接指揮を行うという最高レベルで対応しています。2009年にロシアで中国漁船沈没事件が起き、大きな騒動になりましたが、その事件の処理ではトップレベルまでには引き上げられていません。

 注意すべき点は新任の日本外務大臣の前原誠司の外交政策は前政権の鳩山、小沢ラインと異なり、親中派では無いことです。記憶に新しい所では民主党が政権交代を実現させた後、小沢一郎は前代未聞の大規模な訪中団を率い、中国に友好的な姿勢を強調しました。また鳩山由紀夫も普天飛行場移転問題に力を注ぐなど、中国に融和的な姿勢を見せていました。しかし菅総理、前原大臣の対中外交政策は、それほど融和的とはいえません。。

 これらの背景を合理的に考えると、菅新政権の対中外交は前任の鳩山の対中融和的な姿勢とは一線を画していました。それゆえ事件が発生した後、中国側はあえて日本に強行姿勢を見せ、北京はこの機会を利用して、管政権を威圧しようとしたのではと考えられます。

日米の国家戦略の大幅な変化

Q. 日米中の三角関係で、今回の事件ではどのような現状を表したと言えるのでしょうか。

. 鳩山、小沢が政権を担っていた間、日米関係は安保、同盟関係などで多くの問題が発生しました。特にアメリカ基地の移転問題や、東アジア全体の共同戦略でも問題が生じていました。管政権の成立後、管総理は「東アジア共同体」について、アメリカも含まれると発言し、アメリカのヒラリーやオバマ大統領も「われわれもアジアの国家である」と発言し、「東アジア共同体」という基本的な戦略枠組みの定義は、鳩山政権から概念から大きく変容しました。

 最近の一連の行動がオバマ米大統領のアジア政策が変化し続けていることを示しています。特に今年3月、北朝鮮が韓国の天安艦を攻撃するという事件が発生して以来、4月にアメリカ、日本、インドで大規模な会場合同軍事訓練の実施。7月、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの共同軍事演習。そしてアメリカと韓国が天安艦事件以後、初めての軍事演習を行いました。またグアムで十日間の「勇敢な盾2010」演習を行う予定です。この演習規模は非常に大きく、2,3万名のアメリカの各種部隊が、南シナ海からグアムまで演習を行います。これらの行動からアメリカは日米安保の活動を重視している事が分かります。

 噂では今年12月ではアメリカと日本は共同軍事演習を実施し、その主な目的は安保条約が含める地域の軍事部署の強化、演習には沖縄から日本本島を結ぶいわゆる第一列島線 を含み、それは尖閣諸島も日米安保の保護下にある事を意味しています。それはヒラリー国務省大臣も「尖閣諸島は日本の管轄下にあり、日米安保条約第五条に含まれる」と明言していています。 すなわち日米の東アジア戦略はすでに非常に大きな変化を迎えていると言えます。

 9月初旬、ヒラリーはニューヨークの外交関連の委員会でアメリカの外交戦略に関する演説を行い、アジアの重要性を強調しました。スタンバーグ副大臣も9月20日にウィルソン国際学術センターで、日米両国はアジアの安定ため重要な役割を担っていくと協調しました。

 これら一連の行動はアメリカと日本の尖閣諸島事件に対する反応だといえます。同時に中国側に重要なメッセージを送っている。日米安保条約と日米の戦略関係がアフガニスタンやイラン問題でアジアを放棄する事は無いという明確なメッセージを送ったと言えます。


« 2010年9月 | トップページ | 2010年11月 »